
現在活躍している3代目の酒田灯台は、酒田本港と酒田北港のほぼ中間地点にある北港緑地にあり、北港緑地展望台として、市民の憩いの場となっており、高さ30mからの日本海一望の雄大なパノラマを眼下に見渡すことができます。また、周辺には国際コンテナターミナルや多目的グラウンドなどもあります。
この酒田灯台を管理している酒田海上保安部交通課にうかがいました。ホームページでは、酒田灯台からの景色をライブカメラで配信中です。
管理が海上保安部に統合された平成16年までは、酒田港航路標識事務所が管理していました。設置されたのは六角灯台と同じ年のことでした。
灯台は、港に出入りする船の航行の安全を守るとともに、沖を行く船の道しるべともなっています。灯台の明かりは、点灯の間合いが、灯台によって違うように設定されていて、酒田灯台の場合は8秒間に1回と定められています。ライトは反対側と合わせて2つあるので、16秒で一回転するように設定されているのです。
現在運航している船にはレーダーなどの最新機器が搭載されており、すぐに位置を確認することができるようにはなっていますが、灯台の明かりを目印にすることで、船上の乗組員は点灯の時間を計って、自分の目で位置を確認することができるというわけです。
船だけでなく、海水浴や海洋レジャーで遭難した場合、救助するうえでの目印にもなります。沖に流されてしまった場合でも、灯台の明かりや近くの海洋標識などを頼りに、早急な救助をすることができるのです。
海上保安部では、なじみの薄い海の仕事について、一般の人にも広く親しんでもらうために、施設の見学会や体験乗船を行ったり、灯台のペーパークラフトを配布するなどしています。
このクラフトを作ったのは、先の酒田港航路標識事務所の最後の所長だった南秀実さん(現七尾海上保安部)。これまで110種あまりの作品を残しています。南さんは、美しいこの六角灯台が、市民の手によって保存されてきたことに感激して、図面を書き起こしたそうです。
これらのペーパークラフトは、2代目・3代目の酒田灯台や各地の灯台のものと共に、緑地展望台1階の市民ギャラリー、酒田海洋センターに展示してあるほか、酒田市を中心に祭りやイベント会場でもコーナーを設けるなどして普及に努めています。平成16年3月には、酒田市立泉小学校の児童が、ペーパークラフトを配した立体日本地図を完成させ、話題になりました。
毎年、海の日を前後して、酒田灯台が特別公開されています。07年は「海の日」の7月16日に行われました。幼稚園児や小学生などを連れた家族など約400人が訪れ、灯台からの港のながめを楽しんだり、実際に灯台に点灯するなどして、灯台の役割などについて理解を深めていました。
>> 一般公開の様子



