坂本屋の新メニュー 茶屋定食(900円)に、お造り(600円)を追加した昼食。最近は板前を置かず仕出しを使っている旅館もあると聞きますが、坂本屋さんでは、ご主人自ら腕を振るわれます。庄内の旬の素材を厳選吟味して作られた自慢の料理。ダイバガレイ(水ガレイ)は冷凍できない魚。ご飯ははえぬき。新鮮なヒラメとタイのお刺身に、もって菊のおひたし、タイのアラ汁もほどよい味加減でたいへん美味しかったです。
松竹映画「たそがれ清兵衛」の大ヒットが記憶に新しい鶴岡市出身の直木賞作家・藤沢周平さんの作品には、庄内の食べ物を取り上げているものが多く、坂本屋のある三瀬も、「三年目」という作品などに登場します。町奉行・佐伯熊太が産地を講釈しながら食べた赤カブ、三屋清左衛門が好んで食べた野趣あふれるシラガニなど、藤沢作品をモチーフに作られた「海坂膳」(3,000円)が人気です。来春、孟宗筍の美味しい季節に予約を入れて味わってみたいと思います。
また、約180年前、庄内藩の10代目藩主 酒井忠器が、総勢420数人を引き連れ、領内を巡幸した際に三瀬に立ち寄り、坂本屋を本陣として食した昼食を再現した「献上膳」(6,000円)も名物膳の1つ。これからの季節(冬)は、寒鱈汁も見逃せません。
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