21日は庄内産品食の日庄内を遊ぼう!

求む!在来野菜に関する情報

江頭先生 江頭先生は、庄内の在来野菜の研究を行っておいでです。2002年に鶴岡市で開催された「枝豆サミット」で、「だだちゃ豆のルーツとルートを探る」と題した研究紹介の講演をなさった先生とご記憶の方も多いのでは…

現在、失われつつある野菜の現状を調査されているとのこと。在来のインゲンマメ、ライマメ、エンドウ、キュウリ、ウリ、カブ、ネギ、ダイコンなど近年見かけなくなった野菜をご存じの方、ぜひ情報をお寄せください。

>> 山形在来作物研究会ブログサイト

江頭先生からのメッセージ

自分の住む地域の地域らしさとは何か、が問われる時代になってきた。これからの時代には真に何が必要なのかを見極めつつ、自分の住む土地の良さを、もう一度見直してみる必要が生じている。時代の変化が激しい今日だけに、うっかりして気づいてみると、大切なものをあれも捨てた、これも捨ててしまったということになりかねない。事は急を要するのである。

山形県は古くから伝わる貴重な在来野菜が全国的にも多く残っている都道府県の一つである。しかしながら、近年急速にその種類が減りつつある。ちょっと農家に出向いて在来野菜のことを聞いてみると、「ちょっーと前までは、あったんだがのー」「5年くらい前までは、おらいのとこでも植えたんだかのー」という言葉が返ってくる。最近本当によく耳にする言葉で、九州出身の私の耳にも庄内弁のイントネーションとともに残るようになった。「やはり急がねば」という思いを強くする。

農業ももはや国から補助をもらって経営が成り立つ時代ではない。今の農家は自分の生活を維持しながら、同時にこれまでとは違うやり方で生きる道を模索しなければならないことが多い。一方で、自分のところのじじちゃんや、ばばちゃんが代々手をかけて自分の畑の片隅に維持してきた在来の野菜がある。第一線で農業を営んでいる下の世代には、ゆっくりと時間をかけて種を取ったり、手間暇をかけて収穫物を加工して楽しむような時間や気持ちのゆとりはなかなか持てないであろう。種を維持する人がいなくなれば、どこか後ろ髪をひかれながらも思い切って処分してしまおうということになるのはムリでもないことだと思う。

しかし、ここでみなさんに考え直していただきたい。在来の野菜や穀物はこれからの時代を乗り切るための大切な宝物なのである。種が無くなるということは、種の取り方、栽培の仕方、収穫時期の見極め方、おいしい食べ方、この地域に根ざした利用の仕方など、その作物、その品種に長い時間付随してきた文化やくらしの知恵も一緒に消えるということを意味するのである。かつて青葉 高という先生が「在来野菜は生きた文化財である」とおっしゃった。

最近、私は在来野菜からいろいろな未来が見えてくるように思えて仕方がない。地域の年輩の方々しか知らない在来野菜のことを今のうちに聞いておきたいことがたくさんある。ゆっくり話を聞けば、思いがけない様々な生活の知恵を再認識できるに違いない。また、農家で在来野菜の種の維持が難しければ、一般の家庭菜園や小・中学校や高校、大学でも皆で手分けして種播きから収穫まで楽しみながら種の維持をすればいい。ここでしか食べられない在来野菜を使った魅力的で新しいレシピを考えて全国から観光客を呼ぶのもよいだろう。

その前にやるべきことは何か。いま、この庄内や山形県にどれだけ在来野菜が残っているか、調査を進めて全名前リストを作ることである。多くの県民に絶滅危惧種の名前が知れ渡れば、まずそう簡単にはなくなるまい。そこで、どんな些細な情報でも結構なので、在来野菜の種(たね)の存否や栽培・利用の方法などについてご存じの方は、江頭までご一報を!

この野菜を素材にした「おいしい」にありつきたい管理人の魂胆がミエミエだなと思ったあなた、かなりの「庄内を遊ぼう!」通ですね(;^_^A
情報をお持ちの方は、江頭先生→egashira@tds1.tr.yamagata-u.ac.jpまで、ご連絡よろしくお願いします。

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